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日本縦断

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日本縦断とは?

「縦断」は縦に通り抜けることで、「横断」は横に通り抜けることです。 ただ、日本列島は北東から南西方向に連なっており、さらに小さい離島が点々と存在しているので、単純に縦と横を決めることができません。
一般的な日本縦断は「日本列島縦断」のことを指すようです。 日本列島に沿って移動する場合を縦断、そのラインに垂直に移動する場合を横断と言います。

次に「どこからどこまでを通るか」ですが、

本土最北端〜本土最南端
北海道のどこか〜鹿児島県のどこか
北海道のどこか〜沖縄県のどこか
一般人が到達可能な最北端〜一般人が到達可能な最南端
北東端〜南西端

…などなど、様々なパターンがあります。
公共交通機関を利用したり、行程を何回かに分けて移動する場合もあります。
また、普通は時間資金体力などの制約により、自分が理想とする日本縦断がどうしてもできない場合もあり、ある程度のところで妥協することも多いでしょう。
さらに、「本土」の定義も業界によって異なります。

このように、日本縦断には様々な形があり、「これは日本縦断で、これは日本縦断じゃない」と一概に決めることはできないように思えます。 結局のところ、自分が日本縦断だと思えるルートは全て日本縦断と言って良いのではないでしょうか?

そこで、自分が自転車で日本縦断をする場合のルールを考えてみました。

※自分の日本縦断ルートを決めるために設けた勝手なルールであり、日本縦断を定義するものではありません。
※このルールに則っていない日本縦断を否定するものでもありません。あくまでも自分用ルールです。


1) 道路を自転車で走行する

ここでの「道路」とは舗装された道のことで、獣道や登山道など、通常の自転車での走行に向かない道は含まない。 歩行者専用の歩道など、自転車の進入が許可されていない道も含まない。 なお、自転車の走行が許可されていない区間(「自転車は降りて通行して下さい」等の看板がある場所など)や、自転車での走行が危険な場所(工事区間、歩行者が多い道など)では、自転車を押しながらの歩行も走行とみなす。
観光地・道の駅・店舗などに立ち寄る場合は、道路を離脱して駐輪・歩行など自由に行動できるが、自転車で再び走りだす時には道路を離脱した場所まで戻る。


2) 日本本土を縦断

日本は6852の島からなる国であり、全ての島をルートに組み込むことは困難なため、日本本土の最北端と最南端を結ぶルートの走破をもって「日本縦断」とする。 一般的な日本本土である主要4島(北海道・本州・四国・九州)に加え、国土交通省の定義に従い沖縄島も本土とする。 その他の離島については走行しなくてもよい。



3) 突端到達の認定基準

岬などの自然地形において「真の突端部」まで到達するには海岸の水際まで行く必要があり、自転車でのアプローチには限界がある。 そこで、島の中で最も端を通っている道路を走行すれば、その島の突端まで到達したと認定することにする。 道路から真の突端部までの領域は観光地とみなし、自転車で走行するかどうかは自由。



4) 橋などで接続された島

島と島が橋やトンネルなどによって自転車で通行可能になっている場合、二つの島は一つの島とみなす。 よって、本州・四国・九州は一つの島である。 北海道から本州、沖縄島から九州は自転車での移動が不可能であるため、北海道と沖縄島はそれぞれが一つの島となる。



5) 島から島への移動

公共交通機関によるショートカットを防止するため、それぞれの島では最北端と最南端を結んだルートを設定する。 また、島内での最北端と最南端を結ぶルートの移動中に公共交通機関を利用することは認めない。


(赤線が自転車、青線が公共交通機関)


日本縦断ルート

以上を考慮して、最南端(沖縄島荒崎海岸)から最北端(北海道宗谷岬)へ向かう日本縦断ルートを作成しました。 ただ、一般的な本土最南端である佐多岬には「本土最南端」という看板がありますが、沖縄島の荒崎海岸には「本土最南端」を示すものはありません。 一方、有人島として日本最南端の波照間島には「日本最南端の碑」が存在します。

そこで、上記ルールに基づいて設定した日本縦断ルートに加え、離島である石垣島・波照間島にも訪れることにします。

このルートでは「一般人が到達可能な日本最南端」から「一般人が到達可能な日本最北端」まで移動できます。

日本縦断をする場合には日本海側や太平洋側など、できるだけ山の少ない海沿いのルートを通ることが多いですが、本ルートは中部・関東・東北において海から離れた場所を通るため、かなりアップダウンが激しくなっています。

なお、北上ルートを選択したのは、縦断中の日程変更によるリクスを減らすためです。 石垣島へのアクセスは飛行機に限られているため、南下ルートで縦断していた途中で日程変更があった場合、航空券のキャンセルや新たな航空券の購入などが発生し、金銭的な負担が大きくなります。 一方で、北海道から東京までは鉄道で移動可能なので、日程変更にも柔軟に対応できるだろうと考えました。



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